リモートワークで自宅でのPC作業。気が付くと、背中は丸まって猫背になり、首を前に突き出した状態になっていませんか。
その悪い姿勢では、体型が崩れてしまうだけでなく、肩や腰に負担がかかってしまいます。
猫背の状態でランニングやウォーキングをしても、効果が出ないどころか、全身のゆがみまで引き起こしてしまいます。
「全身のゆがみを引き起こす原因は骨格にあります」と話すのは、美容整体トレーナーの波多野賢也さん。
「日々の姿勢や重力、加齢や生活習慣によって骨がゆがむことで、姿勢は悪くなり、骨盤は後傾し、
内臓が下がって下腹がぽっこり出るなどの体型の崩れを引き起こします。
肩や腰などの負担が増えて、全身の不調にもつながってしまうのです」と話します。
手のひらを前に向けると、ゆがみが取れる!
人は物を持ったり何かを書いたり、PCで作業したりと、体の前で手を使って作業することが多いですが、
これによって体が前へ内へと傾いてしまうのです。腕がねじれ、肩甲骨が左右に開いて上がり、
連動して背骨が丸まり猫背になってしまいます。
「それを瞬時に解消するとっても簡単なメソッドをお伝えしましょう。
手のひらとひじの内側を正面に向けるだけです!」と波多野さん。
「手のひらとひじの内側を正面に向けると、鎖骨の位置が正しくなり、胸が開き、肩甲骨が中心に寄って締まり、背骨が伸びます。
肩甲骨と骨盤は背骨でつながって連動しているので、骨盤が立って締まります。
内臓の下垂がなくなり、下腹がすっきりして、全身のゆがみが取れて体型が美しく整いますよ」
歩くときも「手のひらとひじの内側」を正面に向けよう
手のひらとひじの内側を正面に向けた状態で、脇を締め、体の中心に腕をぐーっと引き寄せながらウォーキング。
これが波多野さんがオススメする「下腹ぺたんこウォーキング」です。
やり方は簡単。手のひらとひじの内側は常に前に向けたまま、右腕を振り出すと同時に、左足を踏み出します。
腕は肩甲骨から、脚は骨盤から、体を大きく動かして歩きましょう。
「下腹ぺたんこウォーキングなら、長時間歩かなくても脂肪が燃えるので、家の中などちょっとした移動のタイミングにすぐに取り入れられます。
ウォーキングのコツは、お腹が縦に引き上げられているのを意識することと、呼吸を深くするよう意識すること。
酸素量が増えることで脂肪燃焼が促進されます」

参考文献/『やせる!美人になる!3秒骨格リセットポーズ』(波多野賢也・著、池田書店)