ストレッチの起源は?

ストレッチの起源はあきらかになっていませんが、日本でストレッチという言葉が定着したのは、1970年代後半だといわれています。

ストレッチという言葉が定着するきかっけになったのは、1975年にアメリカで出版された「STRETCHING(ストレッチング)」という書籍の出版でした。

著者はボブ・アンダーソンというトレーナーです。

この書籍「ストレッチング」のなかでボブは、急激に筋肉を動かすことの危険性を説き、各部位をゆっくりと伸ばしていくストレッチ法を提唱しました。

この運動のやり方が日本にも伝わり、誰でも安全かつ効果的にできる準備運動として浸透し、爆発的なストレッチブームが起きたのです。

ボブが提唱するストレッチ方法の特徴は、筋肉をよく伸ばして身体の可動域を広げることにありましたが、当初は安全性の高さが評価されて大きなムーブメントと鳴っていたようでした。

もっとも、ボブ・アンダーソンがストレッチの方法を提唱する以前にも、ヨガやクラシックバレエなどの世界では柔軟性を高める方法の一つとしてストレッチの動きは採り入れられていました。

しかしながら、こうした運動の方法を「スタティックストレッチ」「静的ストレッチ」という言葉で体系化して紹介したことで一気に定着したため、ボブ・アンダーソンはストレッチの名付け親だといえるかもしれません。