梅雨時になるととても気になるペタンと元気のない毛髪。
年とともに毛量が減ったり、白髪だけが増えたりと髪の悩みは尽きないですよね。
髪そのものをボリュームアップさせるためにブローやヘアメイクでごまかしたり、白髪が出るたびに染めたりしても、あくまでその場しのぎの対処にすぎません。
髪の毛に悩んでいる人は、まず頭皮の血行不良から見直すことが大切なのです。

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髪は健康と若さのバロメーター
体調がすぐれない時、髪の毛の調子も良くないなと気づくことはありませんか?
髪の毛や爪は身体の中でも一番末端にあり、生命を維持する上では直接関係のない部位です。
病気をすると、体は内臓など生命の維持に重要な部位から守り、栄養を送り込もうとしますので、髪の毛や爪に栄養が行き届きにくくなります。
つまり、髪の毛の量やツヤ、色は健康のバロメーターであるとも言えます。
髪の毛の量が減ったり、髪の毛自体が細くなったり、白髪が増えると、老けた印象を与えがちです。
実際に体内の栄養不良や血行不良が髪の毛に影響を与えているわけで、加齢のサインととらえてしまうのも間違いではいません。
白髪や薄毛の原因は頭皮の血行不良!現代人の頭皮はガチガチ?!
では髪の毛を作る上で大事な部位はどこでしょうか。
それは髪の毛の根元にある「頭皮」です。
髪の毛は表面に出ている毛幹と、頭皮の中に隠れている毛球の部分に大きく分けられます。
毛球は植物で言う根のような役割を果たし、頭皮の毛細血管とつながって、毛細血管が運ぶ栄養や酸素を吸収して髪の毛を生成します。

頭皮の毛細血管の血行が良ければ、たくさんの酸素と栄養が運び込まれ、健やかで豊かな髪を作ることができます。
ところが、毛細血管の血行が悪いと、運ばれる酸素や栄養の量が減り、結果として毛球も栄養不足になります。
髪の毛全体が痩せ、抜けやすくなり、色素が形成されにくくなるため白髪も増えてしまいます。
頭皮の血行を左右するのは、頭皮のコリです。
実は、現代人は頭皮がガチガチにコリ固まる過酷な環境に取り巻かれています。
パソコンやスマートフォンなどの画面を長時間見続けることによる眼精疲労や、たくさんの情報量を処理することによる脳疲労、家庭と仕事の両立などのストレスは、頭皮のコリにつながります。
また、日本人は世界でも睡眠時間が短い国民で、平均6時間くらいと言われています。睡眠をとっている最中は全身の緊張はゆるみやすいのですが、その時間が十分でなければ、コリを引きずったまま翌日、また頭皮にとってストレスの多い環境にさらされることになります。
頭皮は顔の筋肉や皮膚ともつながっていますので、頭皮のコリは顔のたるみやシワなどの原因にもなります。
健やかな髪のためにも、若々しさを保つためにも、緊張状態から頭皮を解放することが大切です。
健康な髪を育てる!頭皮の血行ストレッチ
頭皮が固くなっている人は、首のコリも生じている場合が多いです。
まず、首周りからゆっくりストレッチし、頭皮のストレッチ&マッサージを行いましょう。
【準備運動:首周りのストレッチ】
うつむき姿勢でパソコンの画面などを長時間見る人がこりやすい首の後ろからほぐしていきます。
1.左手で頭のてっぺんから右後ろあたりを押さえます。左ひじに右手を軽く添えます。
2.あごの力をぬき、あごを首の前に巻き込むようにゆっくりと前にうなづきます。
3.首の付け根と肩の後ろ側を離すように意識して、首の後ろが伸びるのを感じながらストレッチしてください。
4.10~30秒ほどキープしてから、左右を変えて1~3を行います。

首後ろが伸びてほんのり温かくなってきたら、頭皮を伸ばしながらほぐしていきます。

【頭皮のストレッチ&マッサージ】
1.耳の後ろに中指をあてて頭皮を伸ばすようにゆっくりと頭の中央に向けて回す。
2.耳の横、もみあげ、額の生え際から頭皮を頭頂部へ持ち上げるように4本の指で動かしていきます。髪の毛をこするのではなく、頭皮を押し上げて伸ばすのを意識して。
シャンプータイムは頭皮から健康な髪を作る大チャンス!
頭皮のストレッチ&マッサージができる、最大のチャンス。
実は普段行っているシャンプータイムにあります。
元来、シャンプーは髪の毛を洗うのではなく、汚れがたまりやすい頭皮を洗う行為です。シャンプー液は頭皮につけ、指の腹で頭皮全体を伸ばしながらマッサージするように洗いましょう。
塗れた髪の毛は表面を覆うキューティクルがはがれやすいので髪の毛同士をこするのはNG。却って髪のツヤを失ってしまいます。
頭皮洗いが慣れない方は、専用のシャンプーブラシを使うのもオススメです。
頭皮に直接アプローチしてくれ、髪を傷めることなく、汚れを落としながらストレッチ&マッサージができる便利アイテムです。